ビジネス用語集
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さ行 - 新株予約権
新株予約権とは、株式会社に対して行使することにより当該株式会社の株式の交付を受けることができる権利を
いう(会社法2条21項)。新株予約権者がその権利を行使することによって新株が発行されるのであるから、
新株予約権は新株引受契約の予約完結権としての性質を有する。
新株予約権の機能としては以下の3つの機能がある。
1 資金調達としての機能
将来に一定の価値を支払えば、その決まった価格で目的物を取得することができる権利のことをコールオプション
というが、新株予約権は株式のコールオプションたる金融商品として、資金調達の機能を有する。これによって、
資金調達の多様化が図られる。
2 ストック・オプションとしての機能
ストック・オプションとは、インセンティブ報酬として一定の期間(権利行使期間)内にあらかじめ定められた
価額(権利行使価額)で会社から株式威を取得することができる権利のことをいう。権利行使期間内に、会社の
業績が向上して株価が権利行使価額を上回った場合、この権利を行使することによって、株価と権利行使価額と
の差額による利益が得られることになる。
3 買収防衛策としての機能
買収の対象となる企業の経営陣の同意を得ないで行われる買収の事を一般に敵対的買収と呼ぶが、これに対する
防衛策として、新株予約権を発行することで買収者の持ち株比率を減少させることができる。